雪と氷に閉ざされた土地で労働に勤しむ囚人のエドガン。彼は恩赦を受けるため、なぜ犯罪を犯したかの身の上を話し始めるが⋯⋯
同名TRPGの世界観で繰り広げられるファンタジー冒険ドラマ。ダンジョンズ&ドラゴンズというのは、今日有名なファンタジー要素のあれこれ全部盛りのRPGの元祖です。元ネタを同じくするバルダーズ・ゲート3というゲームを遊んでいたときに一回目を観て、最近二回目を観ました。
以下、ネタバレを含みます。
楽しく観られて、画面も豪華です。優しくない世界ではあるが主人公が報われて親子が再会して仲間に絆があって悪いやつは深く考えずいい感じに悪くて痛い目に遭う、というポップコーン映画です。イエーイ!バーバリアン最高!!!みたいな気分になります。やっぱ早くて強い直接攻撃が最強!!!
と言いつつ私はゲームで魔法ばっかり使ってました。シャドウハートとゲイルがいないと前に進めないよ⋯⋯。そう、TRPGに馴染みはありませんが、ゲームをしていたおかげで元ネタが相当わかったのも私にとって大きなプラスポイントでした。アンダーダーク(危険な地下世界)で脳が歩いているのを見てにっこりできたり、ハーパーの誓いやパラディンの真面目さに馴染みがあったりしたところですね。
しかしそれよりも映画オリジナル要素が優れていると感じました。一番の良さはまるまる太ったドラゴンの可愛さでしょうか。たいがいドラゴンってかっこいいので、太ったドラゴンが転がってくるだけでもかなり気が利いた感じがします。ファンタジーに慣れた観客に、王道の予想をさらに上回った娯楽を提供したい、というおもてなしを感じます。
割と王道なんですが、完全に王道なわけではなく、適度に外していて面白いです。例えば、魔法破りの兜に打ち勝つカタルシスがあったところで、それが直接の問題解決につながらず、もう何場面かあるところとか。
こういう柔軟にアドリブめいたシナリオが展開していく感じが、TRPGの表現なのかもしれません。話の構成に見習うところが多いと思いました。
好きな登場人物はジャーナサン。