昨晩、『光る君へ』で清少納言が中宮定子のためだけに『枕草子』を書き始めたという場面が哀しくも美しく、それからずっと『枕草子』を読みたいと頭の中でぐるぐると駆け巡っていた。
そういえば、『源氏物語』は様々な現代語訳や訳注付のものも通して読んでいるけれど、実は『枕草子』については、教科書や試験に出た段、広く知られている有名な段をところどころ目にするくらいで、現代語訳も含めて通して読んだことがない。
以前、岩波文庫の『枕草子』を見かけたのだが、文庫なのに1000円超えだったのと、元の版が古いためか活字が小さく潰れやかすれが気になったのとで結局買わなかった。今になって、あの時買っておけば良かったと悔やんでいる。
とりあえず、すぐに全文読めるサイトが無いだろうかと、まず青空文庫を見てみた。『枕草子』はあったものの、まだ作業中とのことだった。その後、何となくWikipediaで『枕草子』のページを開き、外部リンクの項目を見ると、「国語の先生の為のテキストファイル集」というサイトに『枕草子』三巻本の全文があることを知った。まずは、ここでひと通り読んでみたいと思う。
この日記を書いている最中に、突然Jアラートの速報がスマホに通知された。テレビを見ると、どのチャンネルも番組が中断されて特番になっていた。平穏な日常が身勝手な行為によって踏みにじられることの恐怖と怒りを感じた。