「しずかなインターネット」で最初に書いた記事のリンクをBlueskyに上げた時にも書いたけれど、実は記事にタイトルを付けるのがとても苦手だ。感想や鑑賞の記録などであれば、そのタイトルを入れればいいのだけれど、特に一貫したテーマの無い日記の場合は当然タイトルに悩むことになる。そういう時は日付だけでいいのではとも思うけれど、タイトルだけで書いた内容をある程度把握しておきたいこともあり、結局、毎日苦吟するようにタイトルを付けている。
タイトルを付けるのに悩むといつも、夏目漱石が『門』の連載前に弟子に新しい新聞連載小説の題名を考えさせたというエピソードを思い出す。そんな適当にピックアップされたタイトルなのに、最終的には小説内できちんと回収する漱石の筆力はさすがだと感嘆する。
何となくグーグルマップで、「門 有名」と地元のあたりで検索すると、お好み焼き鉄板焼きの「五エ門」が多く表示された中で、「平和の門」が目に留まった。
「平和の門」が寄贈、設置されたのは、被爆60周年の2005(平成17)年だ。平成初期からあったような印象があったけれど、実は設置されてからまだ20年足らずである。しかし、今では平和公園周辺の風景としてすっかり馴染んでいる。来年2025年は被爆80周年である。平和の光景がこれからも当たり前のようにずっと続いていきますように。