半年前には別々に購入せざるを得なかったJRとアストラムラインの2枚の通勤定期が、今日からはJRとアストラムのICOCA連絡定期券1枚に集約された。
もともとJRの駅で買うつもりだったので、これは購入後に知ったのだが、連絡定期券はJRの駅でしか買えない。それに、10月1日の朝だときっとバタバタと焦ってしまうだろうからと前日の9月30日の定期券使用後に買うことにした。
その駅にはみどりの窓口は無く、その代わり通常の券売機とみどりの券売機プラスが並んでいた。みどりの券売機プラスはオペレーターとやり取りしたい方もいるだろうからと、私はとりあえず通常の券売機で定期券を購入しようとした。新たな定期券は現在JRのみで使用している区間から変更になるため、区間を新たに入力した。アストラムラインの駅も表示されることに感動した。そして、最後にICOCAを券売機に挿入したところ、「お取り扱いできません」とICOCAが戻された。
ああこれはみどりの券売機の方でオペレーターとやり取りしなければならないやつなのかと嘆息した。隣のみどりの券売機プラスは幸い空いていて、他の人が使う様子も無い。早速そちらでコールセンター呼び出しボタンを押した。すると、「現在約8人がお待ちです」というアナウンスが流れた。これは時間がかかりそうだと思った時、ふと台の横に定期券申込書とポールペンが置かれていることに気が付いた。そういえば、みどりの窓口で定期券を購入していた頃は、毎回申込書を面倒くさいと思いながら書いていたっけ、というか、そこはみどりの券売機プラスになっても変わらないのかおいおいと思ったが、待ち時間の間に申込書を記入してしまおうと申込書とボールペンを取り書き始めた。
しかし、そんな時に限ってあっという間に順番が回ってくるのである。名前、生年月日、電話番号まで書いた時点で券売機からオペレーターから声をかけられた。やり取りをしながら必死で申込書に自宅住所と職場と連絡先を記入した。あとは、オペレーターの指示通りに今のICOCA定期券を指定された場所に置き、申込書を置き、身分証明書(免許証、マイナンバーカードなど)を置き、再び申込書を置き、その確認が終わると旧定期券の情報削除のためICOCAを券売機に挿入する。その前に、「今日はもう使用しませんか?」と2回念を押された。もう乗らないことは明白なのに、念を押されるとつい数秒考えて「はい」と返事をする。そうして出てきたICOCAは印字が全て消えていた。なるほど、以前は使用期限終了前にICOCA定期を買い換える際には窓口で駅員さんにこういう風にやってもらっていたんだなと思った。そして、申込書を置き台の奥にある隙間に差し入れて、最後に再度ICOCAを券売機に挿入し、支払いを済ませれば、新たな定期券区間が印字されたICOCAを受け取って完了である。立ち去ろうと後ろを振り返ると、数人の行列ができていた。
みどりの券売機プラスを使ってみた感想は、オペレーターの顔が見えない以外はみどりの窓口における対面のやり取りとほとんど変わらないと感じた。面倒くささもあまり変わらない。ただ、対面がいいという人にはやりにくいだろうし、対面が苦手という人にとっては窓口より取っ付きやすいかもしれないと思った。