東海道五十三次(2024/4/27)

homachimaru
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ドラマ『広重ぶるう』を観た。川向こうの火事の炎を見て、その様相に惚れ惚れし絵筆を取る北斎と、安政の大地震後に避難してきた市井の人々が助け合う様子や親が子を思う姿を見て、自分の描きたいものがようやく分かった広重の姿が対照的だった。しかし、どちらも絵師としての強烈なこだわりと誇りを持っている。

広重の「東海道五十三次」と言えば、永谷園のお茶漬けを買って応募すると貰えるフルセットカードが実家にあった。元々は私ではなく親が応募したものなのだが、貰いっぱなしで長年ほぼタンスの肥やしになっていたのを、後年私が貰い受けた。家のどこかにあるはずなのだが、結局引き出しの肥やしになってしまっている。

そういえば、「東海道五十三次」については、以前どこかの美術館で浮世絵展が開催された際に何となく心惹かれて買った画集も持っている。本棚から引っ張り出してみた。表紙に「歌川広重 保永堂版 東海道五拾三次之内」と書いてあった。さっきドラマで見た保永堂孫八(高嶋政伸さん)の食えない表情が思い浮かび、思わず苦笑した。