昨夜は結局ドラマ『坂の上の雲』再放送の初回をエンディング曲までリアタイしてしまった。そのせいか、今日は一日中何かと「Stand Alone」のメロディーとドラマ冒頭のフレーズの「まことに小さな国が開化期を迎えようとしている」が頭の中で何度もリフレインしていた。この調子だと、これからの半年間、日曜の夜はつい夜ふかししてしまいそうだ。
ところで、『坂の上の雲』は10年前にも、BSプレミアム(当時)で再放送されていた。しかし、放送時間が昼間だったこともあったためか、今回の地上波での一挙再放送程には話題になっていなかったように思う。今改めて観ると、映像の美しさは15年経った今でも全く見劣りしないことに驚いた。秋山家の家の、辛うじて元武士の体面は最小限保ちつつもそれでも隠しきれない、すっかり日に焼けた障子や畳、壁の崩れ具合の細かさにも感嘆した。それにしても、このドラマの製作が決定した約20年前を今振り返ると、よくこれだけのものが製作できたものだと思う。もちろん、世界の情勢が随分変わってしまったこともあるけれど、今あれだけの規模のスペシャルドラマを作ることは、時間もロケも予算も今の日本では難しい気がする。これは、最初の再放送があった10年前にはあまり感じなかったことだ。
先週末も暑かったが、今日の暑さは尋常では無かった。ある天気予報では「厳しい残暑」と言っていたが、もうこれは残暑と言うより夏が丸ごと置き忘れた猛烈な暑さという感じである。先週はようやく夜にエアコン無しで過ごせると喜んでいたけれど、今週はまた一晩中エアコンが消せない日々が続く。