暑い季節が去ると、ついあれもこれもと一度に用事を済ませたくなる。今日も、支払いと買い物を一度に済ませて来た。しかも徒歩である。まず銀行へ行き、その後別の銀行に行った。それから郵便局に行き、コンビニへ行った。最後にスーパーへ行き、帰りついでにドラッグストアに寄って帰ってきた。これだけあちこち立ち寄っても歩数計は1万歩を超えなかった。ただ、あと数十歩というところだったので、帰宅してから、家の中であれこれ用事をこなした。気が付けば1万歩を超えていた。
外出時、空はずっと曇っていて、雨が降りそうで降らないぎりぎりのラインという雰囲気だった。幸い雨に降られることは無かった。そういえば、キンモクセイやギンモクセイは、理由は聞きそびれたが、晴れた日よりも曇りの日の方が香りが強く感じられるという。ここ数日は、キンモクセイよりもギンモクセイの咲いている場所を通ることが多い。今日も強い芳香を漂わせている周辺を見回すと、白く小さな花をたくさん付けたギンモクセイの木があった。
上皇后美智子さまの歌集『ゆふすげ』を読んでいる。最近家族が読んでいたので気になり、家族が読み終えた後、私も読み始めた。読み進めている内に、改めて分かったことがあった。歌集は、黙読するよりも、声に出さなくてもいいから口に出して読む方が理解と味わいが深くなる。このような本を通勤時の電車内で読むのは、マスクをしているとはいえちょっと周りが気になって難しいだろう。家でのひとり時間に口ずさむように少しずつ読んでいる。