今朝、FGOを開き、今日の夕方までピックアップされていた巌窟王(エドモン・ダンデス)のガチャを、昨日のもやもやを吹っ飛ばせという気持ちで1回だけ呼符で回したところ、ようやく来ました念願のアヴェンジャー。
巌窟王の名は、大デュマ(アレクサンドル・デュマ・ペール)の『モンテ・クリスト伯』が明治時代に日本で黒岩涙香によって翻案された時に付けられた題名で、日本では今でもこちらの名称の印象がわりと強い。FGOでエドモン・ダンデスが来て欲しいと言っておきながら、実は『モンテ・クリスト伯』は未読である。召喚できたこの機会に読んでみるのもいいかもしれない。
デュマ・ペールの日本語訳作品は『三銃士』『二十年後』『ブラジュロンヌ子爵』の三部作から成る『ダルタニャン物語』を読んだことがある。もともと『アニメ三銃士』が好きで『三銃士』は先に読んでいた。初めて読んだ時は、当然のことだが、子ども向けのアニメとは違う部分が多くてびっくりした。その後、映画『仮面の男』を観たのだが、この物語の元になったのが『三銃士』の数十年後の物語である『ブラジュロンヌ子爵』だった。これは原作を読まなくてはと書店に行くと、『仮面の男』に関わる部分が再編集されたものはあったけれど、講談社文庫の『ダルタニャン物語』は当時既に絶版になっていた。『仮面の男』の部分だけでもとその小説も読んだけれど、やはりどこか物足りない気持ちを抱えていた。それから数年後、偶然地元の図書館に『ダルタニャン物語』が全巻揃って所蔵されているのを知った。すぐに予約し取り寄せて一気に読んだ。奥付には「寄贈」のスタンプが押してあった。寄贈してくださった方に感謝の気持ちでいっぱいになった。
現在は復刊ドットコムから紙書籍の全巻セットが、ebookjapanから電子書籍が販売されている。