広島駅で電車を降り、改札を出て南口を出ると、東方向には球場へと向かう赤や白のユニフォームを着た人々が、西へはとうかさんへと向かう浴衣を着た主に若い人たちが多くいた。
私はといえば、そのどちらにも向かわず、帰宅路を日陰を選びながら歩いていた。18時近くになっても日差しは強く暑かった。ある公園の横を通った時、空気が相当乾燥しているのか、公園内でサッカー遊びに興じる子どもたちの周りから砂ぼこりが立ち、それがが公園の外にまで大きく舞い上がり、私が歩いていた歩道のあたりまで白っぽくなった。
帰宅してローカルニュースを見ると、どのチャンネルでもとうかさんのことをやっていた。多くの人で賑わっている様子が映し出されていた。祭りを盛り上げるために、市職員も今日は浴衣を着て業務している姿が伝えられていた。厄除けの団扇の授与所が紹介されているのを見て、ちょっといいなあと思ったが、あの祭りの賑わいの真っ只中の、にっちもさっちも進めないほどの人混みを思うと、参拝にはやはり尻込みしてしまう。
夜はプロ野球ではなくバレーボールを観ていた。そのため、カープの大瀬良投手がノーヒットノーランを達成したことをニュース速報で知った。おめでとうございます! カープも3連勝して、先週の連敗中にはやっぱり交流戦に弱いいつもの鯉だよと沈んでいた気持ちがすっかり消えて、心が晴れやかになった。
明日も、広島駅の東側ではプロ野球の交流戦、西に行けばとうかさんがある。そして私は、土曜日だけれども出勤である。