昼間は真夏のような暑さだった。外を歩いていると、半袖の人、日傘やハンディファンを持ち歩いている人を多く見かけた。今は一体何月なのだろう。暑いとキンモクセイの香りが芳香を通り越して鼻につく気がする。キンモクセイが悪いのではない。いつまでも10月らしからぬこの暑さが悪いのだ。この間、選挙カーが1台通り過ぎて行った。スピーカーの向きが私のいた場所からは反対方向だったのか、何やら言っているのは分かるのだが、わんわんと音が響くばかりで、肝心の候補者名も政党名も聞き取れなかった。
今回の衆議院選挙における広島1区の立候補者一覧を見ると、7月の都知事選で2番目に多い得票数を得た人の名前は無かった。都知事選後のインタビューで今後の政治活動と国政選挙への考えについて、「例えば広島1区」と言っていたことがずっと引っかかっていたので、正直ホッとしている。先月の自民党の総裁選や立憲民主党の代表選の頃には別の選挙区から立候補すると動画で言っていたようだが、結局今回の衆院選は不出馬らしい。
中国地方の選挙区の立候補者を見ていて特に目に留まったのが島根県だ。島根1区は立候補者3名が全員女性である。島根2区も3名のうち2名が女性だ。特に2区は前回の選挙では立候補者は全て男性だったので、今回の島根県の選挙戦は前回とは様相が変わりそうで注目している。
注目すると言えば、毎回混戦となり、深夜になってもなかなか情勢が判明しないことから「ロックな6区」と呼ばれていた広島6区は、小選挙区の区割りの見直しにより広島5区になった。5区になってもロックな選挙戦になるだろうか。
山口3区には初代総理大臣と同姓同名の立候補者がいる。本名なのか政治活動をするための名前なのかは不明だが、やはりどこか意図的なものを感じてしまう。
何にせよ、重要なのは候補者の性別や名前のインパクト、話題性などでは無く、政策や政治家としての姿勢であり、選挙の時だけ調子の良いことを言っているだけなのか、真に国民の幸福の為に向き合ってくれるのか、難しいけれどそこをきちんと見極めて一票を投じたい。