今回の台風10号は、日々予報が変わったり、想像以上に進みが遅かったりと、翌日の動きさえ読めない。今まで体験したことの無いタイプの台風なので、毎日備えをしつつ待ち構えているものの、明日はどうなっているのだろうと内心ではかなり戸惑っている。上陸前に比べると勢力は落ちているようだけれども、接近してから抜けるまでに大雨が降る時間が長く続きそうなので、6年前の西日本豪雨の時のことを思い出して心配になる。
明日は県内ほぼ全ての公共交通機関が運休や欠航になる。と思っていたのだが、アストラムラインだけは、遅れや運転見合わせの可能性を示唆しつつも「8月30日(金)は、始発より通常運行の予定です。」とあった。一見あまり雨風に強い印象は無いけれど、こういう時でも何事も無いかのように動いていることが多い。
今日は一応出勤はするけれども可能であれば早めに帰るつもりでいたのだが、予想外に忙しく、結局仕事が一段落した頃には終業時間だったので、結局定時の退勤になった。何故か台風接近に関係の無い、特に急ぎでも無いような問い合わせ等も多かった。台風接近という非日常の切羽詰まった状況になると、周りから止められても気になって田んぼや川を見に行ってしまう話があるように、人は急ぎでは無くても何かに駆り立てられるように行動したくなることがあるのだろうか、などと考えていた。
昼間に所用で少し外出した時は、突風が何度も吹き、傘も差すことができずとても危なかったが、帰宅時電車を降りてから自宅へ向かう道ではちょうど雨風が弱くなっていて、暑くもなく寒くもない中を比較的快適に歩くことができた。まっすぐ帰宅すべきところを、さっきの田んぼの話では無いが、ついちょっとした寄り道をしてしまった。行き帰りに駅まで自転車ではなく徒歩だったこともあり、おかげで久しぶりに歩数が1万歩を超えた。台風でさえなければもっと歩けたのになあと、曇った空を見上げた。