今日、所用で紙屋町に行った帰りにシャレオの中央広場そばを通りがかった時、古本まつりをやっていて、つい吸い寄せられるように立ち寄った。
まず目に留まったのが人物叢書『桂太郎』の表紙だった。桂太郎と言えば「ニコポン宰相」のあだ名を持ち、日露戦争を語る上では欠かすことのできない人物だ。もちろん『坂の上の雲』にも登場する。『坂の上の雲』本放送当時は在職日数が最も長い首相だったが、現在は2位である。
首相在職日数について調べていたところ、下記の記事とサイトを見つけた。なお、現職の首相は現内閣では今日で在職日数6日、通算で47日である。
それはさておき、結局『桂太郎』は手に取ること無くそのワゴンは通り過ぎた。古本市には書籍以外にも雑貨なども置いてあった。鉄道関係のワゴンもあり、時刻表や古い記念切符、硬券などがあった。その中に鉄道開業100周年記念の切符があったので、手に取って見たところ、「昭和47年」と書いてあった。一昨年が鉄道開業150周年だったため、既に50年以上前の切符である。あまりに面白くてずっとこのコーナーで一つずつじっくりと物色したかったが、他の書籍等も見たいため、この場を一旦離れることにした。
あとはあちこちの書店のコーナーのワゴンを巡りつつ、気になった本を手に取ったり取らなかったりしていた。昔からの習慣というか癖なのだが、何故か岩波文庫のある棚を見かけると一通り背表紙のタイトルをチェックしまう。中でも日本文学の黄(古典)と緑(近現代)の背表紙の本に対してはつい熱が入る。先日気になった正岡子規関係の本で持っていない状態の良いものがあれば購入したかったが、残念ながら見当たらなかった。他には、やはり大河ドラマ『光る君へ』の影響もあるのか、『源氏物語』関連の本は比較的目立つ場所に置いてあったように感じた。平成初期に出版された広島城の調査資料本もあった。
結局、気になる本は何冊かあったものの、今回は購入にまでは至らなかった。会場を後にする前に目に入った本のタイトルは『食育絵本 うなぎ』だった。どういう内容なのだろう。
そういえば、鉄道関連書籍&グッズのワゴンにもう一度立ち寄るつもりだったのに忘れていたことをさっき思い出した。しまった。