新聞折込広告の求人情報に、指定された地域の空き家物件を探して撮影し報告するというアルバイトの求人を見つけた。
その求人情報そのものにはなんかこわいという印象しか無いのだけど、確かに、最近はそこそこ人の住んでいるような住宅地でさえも、空き家を見かけることが増えた。しかも住宅に限らず、閉店してシャッターの閉められたままの店舗や、閉院した医院なども意外とある。だからこそ先に挙げたようなバイトが成り立つのだろう。
そういえば、一見家も庭木も手入れが行き届いていて、生活感もあるような住宅が、事情は分からないが、ある日あっという間に解体されて、後に跡地がコンビニになっていた。おそらく、同じ空き家の末路でも、そういうのはまだ良い方なのだと思う。新たな住宅や店舗、とりあえず駐車場としてすら活用されること無く、朽ちてゆくがままの空き家、雑草の生えるがままの空き地になっている場所の方がはるかに多いように思う。
先日、市の広報紙で、来月4月1日から相続登記が義務化されるという記事を読んだ。それ以前に相続した不動産についても相続登記の義務が生じ(3年の猶予期間あり)、正当な理由無く不動産の相続を知ってから3年以内に相続登記の申請をしないと、10万円以下の過料の適用対象となる。実家にもそういった土地があったらしく、最近になって登記の切り替えを済ませたとの連絡があった。相続に関わる方面の厄介事は一つでも少ないほうがいい。実家の場合はさほど面倒では無かったらしいけれど、場合によっては何代も遡ることになるため、県外はおろか海外まで調査が必要になるという話も聞いた。そうなると費用もずいぶんかかることになるだろう。まさに不動産ならぬ負動産である。