2024年10月11日(金) ノーベル平和賞

homachimaru
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公開:2024/10/12

歩いていると、どこからともなくキンモクセイの香りがした。辺りを見回すと、すぐ近くの民家にある植え込みのキンモクセイが咲き始めていた。相変わらず昼間は暑い暑いといまだに言っているけれど、こうして季節はちゃんと巡っていることを秋の花の香りに感じられる。

 

朝晩が冷えるようになってきたのでそろそろ冬用の掛け布団を出して干しておこうと考えている。それなのに、何故か敷パッドについてはまだ夏用から冬用に替えなくてはという意識には至っていないことに、某お値段以上の家具・インテリア・生活雑貨用品店の折り込みチラシに載っていたウォームグッズを眺めながらふと思った。

 

テレビでノーベル平和賞の中継が始まったので何となくそのまま流していたら、「日本被団協」「被爆者」という言葉が聞こえて来て、思わずテレビ画面を二度見した。思いもよらなかったと驚く一方で、とっくに受賞していても不思議ではなかったのにという気持ちが湧いた。平和賞は政治的だという意見もある。確かに、今回の被団協の受賞も積極的に世界の政治に訴えかける面も一部にはあるだろう。しかし、それ以上に強く感じたのが、政治的な立場や考え方がどうあろうと、核兵器は絶対悪であり、二度と79年前の惨状と悲劇を繰り返してはならないことを訴え続けて来られた被爆者の声そのものだった。被爆者の方々の話を直接聞くことができる時間には限りがある。被爆者の声を直接聞けて、そしていつか来るだろう被爆者がいない世界を必ず迎える世代として、これから何ができるかを改めて考えさせられる。