そういえば、今日から8月である。7月のカレンダーをめくって切り離した。ここのところ猛暑続きで何だかずっと8月のような気がしていたからか、もう8月かでは無くまだ8月が終わらないのかという感覚になっている。
帰宅時、夕方とはいえまだ猛烈に暑かったこと、そしてこの日は多少時間に余裕もあったことから、図書館で避暑を兼ねて長居した。長居と言っても正味40分くらいだったはずだが、最近は書店も図書館も予約本を取りに行くだけのことが多かったので、特に何の目的も無く背表紙だけ見て興味の湧いた本を次々と手に取り、パラパラとめくって目に留まったページを読み耽ることはこんなに楽しいものだったのかと、久しぶりに楽しい時間を過ごした。
以前、ドラッグストアでお試し品としてトイレ用除菌消臭剤の炭の香りという商品が格安価格で売られていた。安いからというのが6割、炭の香りとはどんなものなのだろうという好奇心が4割くらいの気持ちで購入した。そして今週になって使い始めたのだが、トイレに入るたびに何となくどこかで嗅いだことのある香りなのだけれど、どこでだったろうかとしばらく考え込んでいた。そして忘れかけた頃、ふと地元の盆踊りイベントの話題を目にしたことから、お盆、仏壇、仏像、寺と芋づる式に頭に浮かび、そうか、炭の香りって、私にとっては古いお寺をイメージさせる香りなのだと思った。それからは、トイレに入るたびに、昔、京都や奈良の寺社仏閣巡りをした時のことを思い出すようになった。これが猛暑で疲れた心身をリフレッシュしてくれるようで案外楽しいのだ。