NHK-FMで「TM NETWORK 40 Special~電気じかけの予言者たち~」を途中から聴いていた。TM NETWORKの曲を聴くと、古い曲はもちろんのこと、あまり知らない最近の曲でも、思い出されるのはやはり自分がいちばん夢中になっていた10代の頃だ。楽しかった思い出や辛かった思い出、思い出したくない思い出が、当時抱えていた感情とともに湧いてくる。さすがに「Get Wild」は折々に聴きすぎていることと『シティーハンター』のイメージが強すぎるためか、聴いてもそれほど当時の感情が浮かぶことは少ないが、例えば「BEYOND THE TIME」を聴くと、よく食べよく寝てよく本を読み音楽を聴きマンガも読み好きなことについて語り、いわゆる人の輪の中心にいるようなタイプでは無いけれど、それでも若々しいエネルギーにあふれていた頃の私自身が浮かぶ。そして、今の自分にも少し元気を分けてもらったような気持ちになれる。
それにしても、今回のスペシャル番組を聴いていると、2010年代以降にふとしたきっかけでTMの曲を知り、好きになったという若い世代の人からのコメントも意外とあって驚いた。40年と言えば親子でFANKSということも珍しくないのだろう。こういうことは、アーティスト冥利に尽きるだろうし、ファンとしても嬉しいことではないか。
この番組は、NHKの「らじる☆らじる」で1週間配信される。40年前にはできなかった、リアルタイムで聴き逃した番組を録音していなくてもインターネットで聴ける時代になったことをふと思った。
TMのスペシャル番組が終わった後も、しばらくラジオを流したままにしていた。そして、道路交通情報が始まったので何となく耳を傾けていた。そういえば、道路交通情報って、ラジオならではの番組だなと思った。