2024年7月25日(木) 豪雨と猛暑

homachimaru
·
公開:2024/7/25

山形県や秋田県では夜になっても非常に激しい雨が断続的に降っているとニュースで言っていた。山形から中継しているレポーターの背後では、大粒の雨とそれが傘に落ちる音がテレビから見聞きしていてもでも分かるぐらいだった。おそらくスマホからは何度も緊急速報メールが鳴っているだろう、川の近くではサイレンが鳴り続けているだろう、役所などからは繰り返し避難などの情報が放送されているだろう、現地の人たちはどんなに不安だろうか。どうか被害は最小限でありますように、住民の皆様が安心できる場所で夜を過ごすことができますようにと祈ることしかできないのがもどかしい。

一方、こちらでは猛暑続きである。昨日は昼に雨が降ったため、ほんのひとときではあったが今朝くらいまではそこそこ過ごしやすかった。しかし、昼以降はまた猛暑と熱帯夜が戻ってきた。しかもこれから1週間以上この猛暑は続くという。更には7月31日から8月1日にかけて最高気温が36℃だの37℃だのといった予報が出ていて、既に気持ちは憂鬱を超えて無の境地である。猛暑日が何日も続くと、そのストレスで、生きる気力がどんどん削がれていくような気持ちになる。そのゲージがゼロになる前に、コップ1杯の水を飲み、凍らせたネッククーラーを服の上から脇に挟み少しだけ気力を復活させる。最近の真夏のルーティンである。

そういえば、芥川龍之介が亡くなった1927年の夏は気温が高く、東京でも今で言う猛暑日もあったらしい。芥川龍之介のあれ(あえて明記しない)についてはいろいろ説があるらしいが、尋常で無い暑さの中では、人間もどこか尋常ならざる精神状態に陥りやすくなるのも無理はない。当時、現代のようなエアコンがあったなら、近代文学史も少し違うものになっていただろうか。いや、さほど変わり無かった気もする。