明日の庄原の予想気温が最低3℃最高28℃と聞いて、1日で冬と夏とが一度に来るような気温差に恐れおののいた。一体何を着ればいいのか。ダウンコートはもうとっくにクリーニングに出して片付けた。いや、そもそも私が今居るのは庄原ではない。それにしても、この時期の県北で1日の気温差が20℃あることは決して珍しくは無いけれど、予想とはいえさすがに25℃差には驚かされる。
励まされたり元気をもらった歌のフレーズを紹介するテレビ番組をやっていた。その中で、昭和歌謡の今では不適切だとされる歌詞を取り上げるコーナーがあり、苦笑しつつ見ていたのだが、ふと、こういう歌詞の多くは、実は当時であっても不適切だったのではないかと思った。紹介された曲の中には、私が子どもの頃に流行していたものもあった。その曲の歌詞を聴くと、いつも何とも言えない不快感を覚えたことを思い出した。確か、その歌は当時もわりと問題になっていたように思うのだが、一方で、そういうことに対して目くじらを立てるような辛気臭いことなど言わないで、明るく笑い飛ばしたり、にこやかに受け流したり、場の雰囲気を壊さないことがスマートな対応なのだという、時代の空気や世間の風潮があった気がする。
何となく、最近若い人たちが多く地元を出て行ってしまう問題について考えた。その理由は、もちろん様々あるだろうけれど、平成初期頃までの歌謡曲の歌詞に出てくるような価値観で止まったままアップデートできていない閉塞感が地元のあらゆる場所や場面にはまだ多く残っていて、それを無意識のうちに感じ取っていることも、もしかしたらその一つなのかもしれない。