明日からJR広島地区で今シーズンのカープラッピング電車の運行が始まる。山陽本線の福山−新山口間、呉線、可部線を走る。ラッピング車両は227系電車なので、広島地区でも非電化の芸備線では走ることができない。去年までは芸備線でも独自のカープラッピング列車が走っていたけれど、今後はどうなるのだろう。下記は昨年4月の記事である。
最近地元で話題になっているニュースの一つに、JR芸備線の一部区間の存廃を問う再構築協議会が始まったというのがある。
廃線ありきでも存続ありきでもない議論をと国は言うけれど、ただ会合を開くだけではいつまで経っても平行線のままで進展は無い。地元自治体や住民が地域づくりや地域振興に鉄道が必要不可欠という具体的な将来像を作り、それをもってJR側に意識を変えるよう強く押してゆくぐらいでないと、残せ残せと声を上げるだけでは、結局廃止へとまっしぐらだろう。先週の新聞で、芸備線の存廃協議区間のある選挙区出身の元大物政治家へのインタビュー記事を読んだけれど、正直これもローカル線に対するノスタルジーの域を出ないものだった。
地域の衰退のスピードが想像以上に早く、地域の将来像を描くことすらままならないのかもしれない。けれど、半導体メーカーの工場が来たことで最寄りの無人駅が一変した熊本の町の例もあるし、トラックドライバーの2024年問題の解決策の一つとして鉄道による輸送が再びクローズアップされるかもしれない。現実にはかなり厳しい道のりだろうけれど、活路はまだまだあるように思う。