パリオリンピック開会式の本放送の録画ができていなかった。うちではテレビの録画は外付けHDDとHDD内蔵ブルーレイレコーダーの2台の録画機を使用している。前者は時々録画に失敗することがあるので、録画を残しておきたいものは後者でも録ることにしているのだけれど、後でやろうと思っていたら案の定そのまま失念してしまった。今朝になって、幸運な偶然が重なってちゃっかり録画されていないだろうかと思いながらブルーレイレコーダーのHDD録画のリストを見ると、最新は前回の『光る君へ』「一帝二后」だった。こちらは毎回ちゃんと録画できているようで良かった。しかしやはり奇跡は起きず、当然パリオリンピック開会式の録画は無かった。この録画リストを遡ると、実は3年前の東京オリンピック開会式の録画もまだ残っている。そういえばこちらは録画したきり観返したことが無いのではないか。今もちょっと観返す気にはなれない。そうかと言って削除するのは惜しい。日本語の五十音順で各国選手団が入場する場面が見られるオリンピック開会式は次はいつになるか分からないし、そもそも次があるかどうかも分からない。
今日の午後に放送された録画編集版の開会式の録画は成功していた。こちらは各国選手団の入場パレードと聖火の点火がメインだった。通常のスタジアムでの入場であれば、選手団の制服や民族衣装に目が行くことが多いのだが、今回はそれ以外に乗っている船、複数国が同乗している場合はその組み合わせ、そしてセーヌ川沿岸で行われるパフォーマンスや展示、そして歴史的建造物をバックにした演出と、編集されているとはいえ観る場所が多く楽しかったけれど目まぐるしかった。少し船酔いのような感覚を覚えた。ただ、パレードで少し残念だったのが、中継カメラの位置のせいか、国名が書かれた幕で旗手の選手の姿が隠れてしまい見えないことが多かったこと、国名のフランス語表記を見たかったのだが、見ることができたのは英語表記の側のみだったことだ。ドイツは、英語ではGermanyだけど、仏語ではAllemagneと表記されるのが興味深い。
パレスチナやウクライナの紹介で、軍事侵攻や攻撃によって、多くのコーチや選手が亡くなったと言うのを聞いた時は、何とも言い難い悲しみの底に怒りの混ざったような感情が湧いた。
それにしても、この日のパリは日没が午後9時30分と言っていた。夜9時を過ぎても、雨が降っているというのに空がとても明るかったのが印象的だった。