今日の昼食はお好み焼きだった。ここで言うお好み焼きとは、広島のお好み焼き屋、またはスーパーなどで提供される、薄く延ばした小麦粉の生地の上にキャベツ、豚肉、焼きそば、卵などを乗せて蒸し焼きにし、上にソース(お好みソース)、青のりをかけたものを指す。
何故、こんなまだるっこしい言い方をしたかというと、SNSでは定期的に広島のお好み焼きを指して言う「広島焼き」「広島風お好み焼き」という表現について小炎上するのだが、今日もX(Twitter)で多少話題になっていたようだったからである。しかし、何度話題に上っても根本的に解決することでも無いし、結局その炎上自体がある種の祭りみたいなものなので、今はもうSNSでその話題に乗ることは無く、また始まったかと思う程度である。
確かに「広島焼き」には私も違和感がある。しかし、考えてみると、備後の府中市のご当地グルメに豚バラ肉の代わりにひき肉を使う府中焼きというお好み焼きがあるが、そちらはごく当然に「府中焼き」を受け入れている。それについてはどうなんだともし突っ込まれたとしたら、そういえばそうだよね…と頷いてしまうだろう。
「広島風お好み焼き」については、以前はさほど目くじらを立てることは無かったのだけれども、数年前のある日、そういえば讃岐うどんは「讃岐風うどん」とは言わないし、博多ラーメンも「博多風ラーメン」とは言わないと気付いてからは、どうも「広島風お好み焼き」にも違和感を覚えるようになってしまった。もし、ある日突然「讃岐風うどん」「博多風ラーメン」とご当地の人が聞いたなら、きっとものすごい違和感を覚え、場合によっては激しく怒るのではないだろうか。それを想像すると、「広島風お好み焼き」に対してむやみに怒る人の気持ちも何となく分かる気がするのである。
そういったことはさておき、お好み焼きはおいしかった。