『光る君へ』の説得力(2024/5/12)

homachimaru
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今日は一日中雨が激しく降っていた。特に昼から夕方にかけては、家にいても外からの雨音がテレビの音声の妨げになる程だったので、これはもしかしたらBSの『光る君へ』が受信できないかもしれないとつい気になってしまい、18時から30分ほど観てしまった。というより、夢中になっているうちに30分経って、用事を済ませるために仕方なく離席したというのが本当のところである。

『光る君へ』の面白さとは、映像の雅さからは想像もつかない時代も地域も超えた音楽の絶妙なセンスが不思議とドラマの世界観に合っていることと、何と言っても、ストーリーの説得力がとても強いところにあると思う。例えば、ききょう(清少納言)がまひろ(紫式部)の家へちょくちょく遊びに来ては宮仕えのことを話したり、お互いのことを友だと言っている場面があるけれど、史実ではそんなことがある訳無いだろうと思う一方で、実は本当にああいう関係だったのかもしれないと観ていて妙に納得させられてしまうところがある。そして、話の流れが分かりやすいため、時代や文化的な背景は少々分からなくても自然とストーリーが頭に入ってくる。たまに、この藤原さんはどういう立場の藤原さんだっけ?と混乱することはあるけれど、リアルな人間関係でもそういうことはままあることだ。どうしても気になるのであれば、今の時代すぐに公式サイトで調べて確認することもできる。

最近あまり『光る君へ』の感想をSNSに投稿しなくなっているけれど、それは面白くないからでは無く、むしろ逆で、面白過ぎて目が離せないがために、スマホから離れて腰を据えてしっかり観たいからである。それゆえ、リアルタイムではなかなか呟けず、時間が経ってから不意に思いついたことを、タイムライン上で何の脈絡も無く呟いてしまう。