団子と世相(2024/5/1)

homachimaru
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今朝はそれほど寒いとは思わなかったのに、昼になるにつれ暖かくなるどころか寒くなってきた。昨日と同じ格好をしていると、何だか体が冷えて来るので、これは良くないと思い、上にもう一枚羽織って過ごしていた。帰宅する頃には、更に冷え込みが強くなっていた。道路もあまり混雑しておらず静かだったからか、何だか年の瀬の夜みたいな雰囲気を感じた。年の瀬といえば、ちょうど5年前の今日は、新しい元号「令和」の初日だった。


先週後半から視聴が飛び飛びになっていた『虎に翼』を、先週金曜から今日までの回を改めて通して観返した。

以前、「新しい戦前」という言葉が話題になったことがあった。『虎に翼』で描かれる昭和10年前後の世の中を見ていると、まだ庶民の暮らしの中に戦争が影を落としてはいないはずなのに、何というか上手く言い表し難いのだけれど、当時と現在とにどこか重なる空気が感じられて、これはまさに「新しい戦前」だと思うことがある。

時代の空気といえば、今日の桂場さんは、武井裁判長に話しかけられた時、いつものように団子の串を手にしていた。そして、相変わらずその場で団子を食べることができなかった。今でこそ微笑ましいエピソードだけれども、この数年後には、団子が食べられないどころか、団子の串を絶妙な角度で持つ姿さえ見られなくなるかもしれない。桂場さんが手にする団子もまた、世相や時代を反映しているのだと思った。