昨夜は藤原道長が「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる事も 無しと思へば」の和歌を読んだ時と同じ月を見られることが話題になっていた。しかし、こちらではあいにくの曇り空で、月を見ることはできなかった。
無印良品に行って衣料品を見ていると、パジャマの置いてある棚に目が留まった。そういえば、もう長いこと就寝時にはパジャマではなく、夏はTシャツと半パン、冬はスウェットを着ている。最近寝付きが以前ほどには良くないことが少し気になっていて、パジャマを着て寝るようにしたら少しは改善されるのだろうかと考えた。就寝時には寝るために特化したパジャマを着たほうが良いと、以前どこかで読んだことも思い出した。
昔はパジャマを必ず夏用と冬用を複数揃えて季節に合わせて着用していた。パジャマも普通に買えば結構な出費になるため、バーゲンセールを見つければ必ずチェックしては購入していたのだが、いつの間にか使い古しのTシャツやジャージなどを寝間着の代用にするようになっていった。それでも問題無くぐっすり眠れていた若い頃は全く気にならなかったけれど、年を経た今は、Tシャツやスウェットでは寝間着とするには重かったり、体に合わなかったりで、意外と負担がかかっているのかもしれないと感じるようになってきた。中年を過ぎると鞄や衣服など身に着けるものが重いと、知らず知らずのうちに体に負担がかかり体調を崩すこともあると聞いた。そういえば、重い鞄や荷物を持ち歩いている時、以前は面倒くさいだけだったのが、しんどさも加わるようになってきた気がする。冬のコートなども、着て重く窮屈に感じるものはシーズン中もタンスの肥やしになりがちだ。一方で、数年前に奮発して冬の掛け布団を軽いものに買い替えたのだが、確かに寝付きはともかく寝心地や冷えはかなり改善した。この布団で寝たいがために、この点だけは冬が来るのが楽しみになったくらいだ。
更なる快眠を求めて、久しぶりに夜はちゃんとパジャマに着替えて寝る生活に戻ってみるかと思った。