2023

honeningen
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が終わった。人間から動物に戻る一年であった。

つまり、社会とは高度に発達したサルの群れであるという確信を深めた。それで、社会において自分に与えられた使命がどうこうみたいのを考えるのは極力やめて、自分がやりたいことをやるための状況を作り出すということを始めた。わりと間違っていない方向性だと思う。

思えば2010年、俺は動物であることをやめて人間になりたいと考えた。そして2023年、動物に戻って群れを乗りこなさねばならない、というバックラッシュがあった。後から思い返してキーになる一年だったのかもしれない。

子が生まれて、どうあれあと20年くらいは社会に引っかかってないといけないという意識が生まれたことで踏ん切りがついたのかもしれない。そうだ、子が生まれた。結婚は社会システムが整備されており、する合理的価値があるが、子育てはそうではないことを知った。子育てとは壮大でポピュラーな趣味であった。とはいえ、普通の趣味とは違って、一つの命がかかっているわけで、しんどいからやーめたとはいかないわけである。幸いにも俺はそこまで子育てに興味がないわけでもないし、面白さを感じることもできている。子に対して、できるだけのことはしてやりたい。