朝、ジョギング中に見知らぬおばさんから声をかけられる。少し歩を停めて息を整えていたら、いきなり背後から声をかけられてびっくりした。い、いつのまに背後に現れたのか?!
おばさんは、自分のスマホをこちらに向けている。見ると、ほど近くにある温泉施設の看板。「そこに行きたいの?」と尋ねてみるのだが、どうも反応が鈍い。違うのか?
ともかく僕もスマホを取り出して、地図アプリを起動。現在地と温泉施設の場所を指で指し示す。イマココ、そんで、温泉がここね。
ところがおばさんは、まったく違う方向へ歩いて行こうとする。違う違う――と、そこでようやく気づく。おばさん、ここまでまともに言葉を発していない。あれれ、なんかおかしい。
結論から言えば、おばさんは韓国からやって来た観光客だった。朝の散歩とシャレこんだらしいのだが、ホテル(温泉施設の横にホテルがある)へ帰る道がわからなくなったらしい。仕方ないのでタクシーを手配してあげて、ホテルまで送り届けてあげた。
その間、スマホの翻訳アプリを使って会話をした。ちゃんとコミュニケーションが取れた。それにもびっくり。英会話なんか習わなくてもいいじゃん。まったく便利な世の中。