予約した本を図書館に取りに行く。
八十年代に発行された古い本。もちろん閉架図書。受け取ってすぐ、ぺらぺらとページを繰ったら、ところどころ鉛筆で傍線が引いてあった。けっこう大胆に。造本が古びてしまっているのは覚悟していたが、こういうのは困る。
そのまま借りるか、すごく悩む。十分ぐらい。二週間後の返却時に伝えればいいのかもしれない。けども、自分が書き込んだと思われたくもない。
それで結局またカウンターへ戻って、書き込みがある旨を説明し、返却した。それはそれで、なんだかクレームをつけたみたいで、あと味が悪かった。
すごく読みたい本だったけど。