あだち充まつりはまだ続く。今度は最新作の『MIX』。舞台は『タッチ』と同じ明青学園。南と達也の物語から三十年後という設定だが、彼らは登場しない(モノローグ場面での登場はある)。14巻までしか読んでないが、おそらく。
主人公は、立花家の三人。同い年の投馬と走一郎、そしてひとつ年下の妹の音美。兄妹ではあるけれど、三人は義理の関係。投馬は、走一郎・音美とは血がつながっていない。あいかわらずややこしい。
だからこれは『タッチ』と『みゆき』のミックス。投馬と走一郎は野球部のバッテリー。投馬が達也っぽい。走一郎は和也か? そうなると、どちらかがいつかいなくなってしまうのか?――などと勘ぐってしまうのだが、今のところそうした気配はない(と思う)。さて、作者はこの物語をどう展開していくつもりなのかしらん。