ふたたびブックオフへ行く。前回行った店よりもおそらくは古いお店。パートの方々のおしゃべりがかしましい。なんだか懐かしい感じ。コミックが多く、書籍が少なく感じる。村上春樹『海辺のカフカ』など、110円の本をいくつか買う。『海辺のカフカ』を買うのは何度目か。我ながら学習しない。
帰りの道中にビッグモーターがあった。あれだけ報道されていたのにもかかわらず、実際の店舗を見るのは初めて。「お? 街路樹枯れてるかな?」などと、意地悪な気持ちを抱きながら近づいていったら、すでに閉店しているようだった。もぬけの殻、という言葉が頭をよぎる。
夜、山田太一のエッセイ『月日の残像』(新潮社)を読む。2005年から13年にかけて雑誌『考える人』に連載されたもの。過去に脚本や小説をむさぼり読んだものだが、不思議とエッセイは読んだことがなかった。山田の、あまりに過酷な生い立ちに驚く。