20240327 花宴

ホンスミ
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『源氏物語』「花宴」の帖を読む。

「紅葉賀」に引き続き、またもきらびやかな宴の場面から始まり、朧月夜との逢瀬のエピソードもあり、源氏物語のエッセンスがぎゅっとコンパクトにまとめられている印象。

 どうしてこんなにコンパクトにまとめられているのかしらん?

 と思ったら、併読している帚木蓬生『香子』では、紫式部が身重の時に書かれた、ということになっていた。史実かどうかはともかく、なるほど、と納得。

 ちなみに、紫式部の生涯を描く『香子』では、どのタイミングで各帖が書かれたのかも再現されていて、劇中に『源氏物語』の現代語訳が差し挿まれる。帚木版『源氏物語』も読めるというわけで、一粒で二度おいしい。なるほど、全五巻にも及ぶわけだ……。

@honsumi
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