澤田瞳子『月ぞ流るる』(文藝春秋)を読む。大河ドラマ『光る君へ』にも登場する赤染衛門を主人公にした平安宮中ドラマ。倫子の女房として仕えていた頃から三十数年後が舞台。 ドラマの印象で読み進めていったら、なかなかの貫禄の古女房然とした紫式部が登場してびっくり。けっこうずけずけとモノを言うキャラで、赤染衛門が圧倒される。大河では、赤染衛門のほうが紫式部の師匠のような描かれ方をしているが、それとはまた違った関係性で描かれていて、面白い。2024年五月ホンスミネコを飼ったことはありません。