プチあだち充ブーム到来。というわけで今度は『スローステップ』を読む。1986年の作。『ちゃお』連載だから、いちおう少女漫画という分類でよいのか。だから主人公は女の子。ソフトボール部に所属する中里美夏で、彼女に恋心を抱く高校生の秋葉習、門松直人、そして部活顧問の山桜の三人をめぐる物語。
たしか『タッチ』終了間際か終了後にスタートした作品で、最初の二巻ぐらいは買った覚えがある。だからラストまで読んだのは今回が初めて。初読のときは、どうして途中で挫折したのか。あだち充的ラブコメに飽きていたということもそうだが、「中学生男子の妄想的物語」とはこの『スローステップ』は違っていて、その点においてうまくノレナカッタのだと思う。