某展覧会に行く。そこで思いがけず「DAICON FILM」の名前を発見した。この名称を初めて耳にしたのは、高校生の頃。クラスメイトにその界隈に詳しいやつがいて、彼がものすごく熱心に話してくれたのが「DAICON3」の話だった(と、記憶している)。ものすごいやつが出てきた、と。そのクラスメイトは普段はほとんどしゃべらない寡黙な人間だった。そんな人物があまりに情熱的に「DAICON」について語ったので、びっくりしたのだ。
その理由がようやく、四十年あまりの時を経て、氷解した。クラスメイトが言っていた「ものすごいやつ」とは、庵野秀明だったのだ。そうかそうだったのか。