ストーブの前で本を読んで、午前中を過ごした。休日、ぜいたくに使う。何か連絡があれば音で知らせるようにセットしてからのぞんだ。「通知を見ない」不安は無い。日曜日なので。金曜日を引きずってもいないし、月曜日に向けた気持ちは全部明るい・前向きなものとして処理される。ふと部屋のはしを見ると置き時計が動いている。電池が入れられている。時間もおよそ合っている気がした。電波や情報で補正されない機構であるので、きっちりとしていることを求めない。結局、別のディスプレイを覗くことになるだろう。ただ、見える場所にあって便利かもしれないなと思う。今日は遣わなくてもいいけれど。上下巻の上を読み切った。下巻はまだ手元にない。読むのを辞めたり、時間がかかったりすることを心配して、いつも一冊ずつしか準備しないためだ。下巻を手配しながら、振り返っている。物語の半分を。あらかた披露されている物語の風景を。