改めて読んだ
#ティールの問い
“What important truth do very few people agree with you on?”
世界に関する命題のうち、多くの人が真でないとしているが、君が真だと考えているものは何か?
“Most people believe in x, but the truth is the opposite of x.”
世の中のほとんどの人はXを信じているが、真実はXの逆である
What important truth do very few people agree with you on?
賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?
前書き
・ティールは、強い個性を持った個人(ただし、実際にはティールは少人数のチームを重視する)が、世界でまだ信じられていない新しい真理、知識を発見し、人類をさらに進歩させ、社会を変えていくことを、自らの究極の目的としている。
・競合とは大きく違うどころか、競合がいないので圧倒的に独占できるような全く違うコンセプトを事前に計画し、それに全てを賭けろというスタンス
・Yコンビネーターや500スタートアップスといった、「どれが成功するかはわからないので、一定の基準を満たしたら全て投資する」という最近のインキュベーター型の投資会社とは真逆のスタンス。
・元々スタンフォード大学のロースクールを出て法曹を目指していたが、狙っていた最高裁判所のポジションが取れず、同じ道で競い合って大量の人が微妙な差で勝ったり負けたりするゲームのむなしさ、リスク/リターンの悪さを痛感。そこで、デリバティブのトレーダーになるのだが、これも実は違いを作り出せない仕事だとティールは考えたようだ。そして最終的には起業家へと大きくキャリアを切り替えていく。 だから、ティールは、優秀な学生が経営戦略コンサルタントや弁護士、投資銀行などのキャリアに就いて、「あいまいな楽観主義」にもとづいた小さな成功(「選択肢が拡がる」だけである)しか手にせず、社会を大きく進化させる力を持たないことを批判する。
・積極的な計画、あるべきものを提示することによって社会を動かし、自分の人生のコントロールを取り戻す試みとしての起業を、人生における正しいアプローチと位置づける。まだ多くの人が認めていない「隠れた真実」を、利害とビジョンを共有したマフィアによって発見して、それを世界中に売り込む。
・ ゼロから1を生み出す垂直的な進歩を一言で表わすと、「テクノロジー」になる。ここ数十年間の情報技術(IT)の急速な進歩から、シリコンバレーが一般的には「テクノロジー」の首都だと見なされるようになった。でも、テクノロジーとはコンピュータに限らない。正しくは、ものごとへの新しい取り組み方、より良い手法はすべてテクノロジーだ。