すっかり冬になったように感じる。昨夜も台風のような強い風が窓を叩き、何度も我が家をガタガタと揺らした。今の季節は一雨降るたびに寒くなるらしい。確かにそうなのかもしれないと寒さにかじかむ手足をさすりながら思う。
足先は冷たいが靴下は履きたくない。私は靴下が嫌いだ。普段も外に出る時だけ靴下を履いており、外から帰ると靴下を脱いでいる。寒くても同じだ。どんなに足がひえひえでちめた〜〜〜くなっても靴下は履きたくない。そのせいで寝る時には布団の中でひえひえの足を抱えて眠ることもある。近年は心優しい妹が湯たんぽを作ってくれるので暖かく眠ることができているが、昔はもっと寒い中寝ていた気がする。寒さからくる病は私の体を苛み、冬の苦しみを悪化させるが、それでも靴下は履きたくない。我ながら難儀なものだ。
ふわふわな靴下はふわふわだからもしかしたら好きかもしれないなと考えている。でも靴下だしな……とも思う。それを確かめるために今度試してみようと画作している。冬を乗り越える相棒として迎え入れるために。