将来の夢、ささいな変身願望

hoof4yagi13
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面白い人になりたいと思っている。面白くて賢い人に。おもしろエピソードをさっと話題に出せる人になりたいと、そう常に思ってる。思えば将来の夢に近いものはこれだけかもしれない。あとは「親戚の集まりのときに坊っちゃん姫さんと呼んでくる不思議なお姉さん」になりたかった。

昔の私は、というか今もほとんどそうだが、周りの反応しか見ておらず、周りが喜ぶことだけしか口に出来なかった。当時は薬剤師になりたいと言っていたが、それは親と教師が喜ぶからであって、心の底から薬剤師になりたかった訳では決してない。のびのびと将来を考えたことなど一度もないのかもしれない。

今思い出したが、そういえばエッセイストになりたいのかもしれない。ちっとも具体的に計画は立てられないが、エッセイストになりたいなとはっきり言える。仕事にしたいというより、趣味のまま人に読んでもらいたい。あわよくばたくさんの人に読んでもらいたい。感情をみずみずしいまま切り取った文章を書く人になりたい。エッセイだけじゃない。ポエムやオリジナル小説やラジオでもいい。感情を切り取って、白日のもとに晒したい欲がある。なんだろう。私はコンテンツになりたいのかもしれない。やぎというコンテンツに。もうほとんど叶っているのかも。

実はこっそりVTuberに憧れていたりもする。ゲーム配信をしてる企業VTuberではなく、絵を描きながらファンと交流するような個人VTuberに。あの関係性が素敵だと思う。ファンが欲しいのかもしれない。言葉にしてしっくりきた。ファンがほしいわ。やぎというコンテンツにファンがほしい。ファンの名前がそれぞれ認識できるくらいの多すぎない数のファンがほしい。ワガママかな? でもほしいな。やぎというおもしろコンテンツになって、色んな活動を通してファンと交流したい。ありだと思う。すごくすごく楽しそうだ。

一度夢を見たことがないと思っていたけど、思ったよりきちんと夢らしいものが出てきて驚いた。そういえば魔女にもなりたかった気がする。優しくて賢くてお世話好きで穏やかな魔女に。なんだ、しっかり夢があったんだ。普段は忘れているだけなのだろうね。

眠れないまま、もしなんのしがらみもない中VTuberになれるならどんな風になりたいのか考える。名前やコンセプト、活動内容をあれこれ思考する。それはまるで変身するのとおなじなのではないかと私は思う。そういえば変身するヒロインにもなりたかったかも。だからVTuberが好きなのかもしれない。いつか上手く羽ばたきたいなと思いながら今は布団の中でサナギのように丸まって考えている。

@hoof4yagi13
考えているようで考えていない。