2023/11/23 謎の食べ物、名前があるということ

hoof4yagi13
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最近かなりの頻度で柿を食べている。切った柿にはオリーブオイルと胡椒をかけ、クリームチーズを添えて、おしゃれな食べ物にしている。Twitterで見て覚えただけなので名前は分からない。おしゃれで美味しくて謎の食べ物を食べている。私は柿もクリームチーズもそこまで好きではなかったはずなのに、この謎の食べ物はすっかり大好きになってしまい、週に3回は食べている。名前もわからないのに。

度々こういうことがある。名前もわからない謎の食べ物を毎日食べてしまう。前回は潰したバナナ・ココア味のプロテインの粉・シナモンパウダー・グラノーラ・少しの牛乳を混ぜた謎の食べ物を毎日食べていた。どのように呼称すればいいのかすらわからない。元はどこかで見た正当なレシピであったのだろうものをこうやってアレンジして謎の食べ物にしてしまう。

先ほども柿を切って謎の食べ物にして食べた。何度食べてもとっても美味しい。食べ物は美味しいことが一番の価値なのだから、名前なんて本当はなくても困らないのかもしれない。家庭料理なんて特にそうだ。名前のわからない炒め物とか、何か醤油と砂糖で煮たものとか。そんなものばかりだ。私が食べ物の名前にこだわらないのは、大雑把になんでも野菜炒めと呼んでる部分にも現れているのだろう。食べ物に詳しくない、もしくは執着がないことの表れだろう。口に入れば同じだろうと思う事すらある。あまり楽しくない考えだ。美味しいものは人並みに好きだが、丁寧に調べたり、下準備したり、多い工程をこなしてまで食べたいとは思わない。そういうものだろうか。わからない。それでもこうして柿を切ってまで食事をしているのだから、全く食べていなかった以前よりはマシなのかもしれない。

この柿を使った謎の食べ物やバナナを入れた謎の食べ物の名前が見つかる日が来るのを考える。はたして私はその名前にしっくり来るのだろうか。もう謎の食べ物だと思っているというのに。食べ物を食む、飲み込む、消化する。生きる上で大切なことだ。そして身近なものを命名することもきっと大事な事なのだろう。

@hoof4yagi13
考えているようで考えていない。