作った同人誌の仕様覚え書き【文庫本400p↑】

 ありがたいことに、昨年11月に初! 一次創作同人誌を出すことができました。その本の装丁と組版の記録をしようと思います。

発行サークル : 亡羊文庫

カバーイラスト: 羽鳥様

文字数    : 18万字程度

印刷製本   : RED TRAIN(ワンブックス)様

サイズ    : A6(文庫本サイズ)

綴じ方向   : 右綴じ

ページ数   : 442p(本文438p)

部数     : 10

 カバーイラストは羽鳥様に描いていただきました。素晴らしいイラストをありがとうございます! いやー……にやにやしちゃいます。

 文字は私が入れたのですが、できるかたにお願いしたほうがよかったなあ……と。いろいろ余裕がなかったのですが。

 本文校正がどーしても嫌で嫌で仕方がなく、冒頭部分の校正を千歳叶様に協力していただきました。とてもすごい……。ありがとうございます。本当は全部お願いしたいくらいでした。(さすがに18万字を読ませるわけにはいかなかった)

表紙用紙   : 紀州の色上質 最厚口 銀鼠

本文用紙   : プリンセスノベル

カバー用紙  : コート紙(オーロラ) 110kg、クリアPP

帯用紙    : マットコート(ユーライト) 110kg 

背幅     : 本文16mm、表紙16.5mm、カバー17mm、帯17.5mm

帯高     : 40mm

 カバーのイラストは袖に余裕を持たせるというのが分からず、羽鳥様に言われて「なるほどなあ!」となりました。ありがとうございます! まわり込ませないと白いところが出てしまうんですね。

 印刷所をRED TRAIN様にしたのは薄い本文用紙が使えたからです。

 400pごえの本を作るにあたり、上下巻に分けることも考えたのですが、プリンセスノベルは厚みが約0.072mmということでお願いしました。

 淡クリームキンマリの90kg、72kgは取り扱っているところが多いのですが、62kg、57kgはあまりなく、プリンセスノベルはそれよりも薄い! 決まり!

 薄く透けて見えます。とにかく柔らかくて、400pあっても開きやすいです。表紙も薄めの紙にしたのもあり、よく曲がります。すごい!!

 あとは、カバー巻きしていただけるということで、不器用な私にはたいへんありがたいと思いました。自分でできる自信がない……。

 お安いですが、そのぶんチェックは最低限とのことで、初心者にはちょっと不安でした。最後まで何度も原稿をよーく確かめました。(たぶん大丈夫なはず……)

使用ソフト   : 一太郎2023

本文フォント  : 源暎こぶり明朝(見出し12pt、本文9pt、ノンブル7pt)

サイズ     : A6塗りたし3mm(111mm×154mm)

文字数     : 38.5字

行数      : 16行 

モード     : 字数、行数優先

余白      : 上16mm、下16mm、ノド21mm、小口14mm

ヘッダー    : 上端9mm

ページ番号   : マージン9mm

 フォントサイズは8.5ptでつくるかたが多いようでしたが、9ptにしました。目が悪いので……。8ptだともっとページ数を減らせたと思います。

 はじめ17行だったのを16行にしたのはノドが不安だったからです。結局、思ったより余裕があった感じですね。おそらく、紙が柔らかいおかげです。

 困ったところとしては、長いルビをふると字間が開いてしまうところです。これは最後までどうにもならなかった……。

 ネット上にある「作ってみた」記事を読んだり、たくさんの人のお力を借りながら、試行錯誤ではありますができました。

 感想としては、とっても嬉しい!! 本を作ろうとでもしないとちゃんと校正しなかったと思うので……完成してよかったです。

 次は表紙とデザインと校正、組版をできるかたに頼みたい……と思う一方、自分で全部できるところまでやってみたい、できるようになりたいという気持ちがあります。

 わからないなりに試行錯誤が楽しいというか、とりあえず自分でやってみるのが楽しいと思えるようになったので……。

 読んでいただき、ありがとうございました。