『海がきこえる』感想メモ

mIdorI takImoto
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「海」というか彼らに「海がきこえる」までの解釈になっちゃうんですけど、少年期から大人への前進の始まりが終盤の2人の海のシーンだったと思うんですよね、やっと海がきこえるようになった、という。結論、少年→大人になるまでに必要なあれこれが本編でエピローグはその先のこと。大人になること=世界(=海)の広さを知ること、きこえる=わかりはじめた、こと。

もりさきくんも松野くんもリカコもみんなあれだけ直情的だったのが、松野くんは謝りたかったことを吐露するしもりさきくんはそれに対して歩こうと言う、同級生の女の子(名前忘れた!)もリカコはいやなやつだったけどお互いさま、世界は広いし、とえらく大人になっていてしまいにはリカコがお辞儀する。3ヶ月でそんな変わる?と思うけどあれこれ(恋愛だけでなくとも)他人への憎悪や嫉妬を経験した彼らはえらく大人。一方で学生時代何も言わなかったけど同窓会で言うた!カップルは子供っぽくデレデレしてて、イキ告したデカい男の子は酔い潰れて。歳をとったから大人になるのではなくて感情を経まくるから大人になる。「卒業」の話だ.と思ってました。

リカコが最後お辞儀して、その場所はもう東京になっていて、地に足がついた2人は果たしてどのように関係を結んでいくのだろう…と思いつつ物語が終わりました。オシャレ。

@howeverbeloved
毎日つけている日記の抜粋。こころはいつでも河原町 note.com/takimotogreen