たまねぎを剥いているわたしという名のつるんとつややかなたまねぎを 一皮剥いては 次の剥き目を探す見つけたら また次の一皮を剥く丁寧に 慎重にその繰り返し 剥こうと思えばいつまでも剥け剥き終えたいならいつでも終われる ほどほどでいいのだたかだか百年地球の上を這いずりながら剥ける分だけ剥けばいいのだ 残ったものが後世に残るものあなたの生き様むき身のたまねぎ 詩ひらやま詩の所在地