或る日 家を出る 夕闇の前 透明な小瓶に 夕日を詰める 沈み切るまで 家に着き 小瓶の蓋を開ける 明かり灯す前 部屋中に 夕日が飛び出す ずっとこのままでいて 棲みついて 夕焼け 私の心に 焼きついて 夕焼け 私の瞳に 瞼閉じるだけで 世界は夕日色に染まれ 他には何もいらない 詩ひらやま詩の所在地