西向きの窓が 光を迎える 寝室の空気が 淡く照らされる 眠たがる体が 思わず溶け出す ベランダの上には 空の淡い水色 私が溶けたら 空は何色になるだろう 心臓と血が溶け込んだ マグマのような赤色 私が溶けたら 空は何色になるだろう 眼の白と黒が溶け込んだ 燃え殻のような灰色 鼻孔を通る冷気が 喉の奥まで霜を降らせる たゆたう意識が地上に引き戻される 淡さが満ちる 瑞々しい朝 私の心だけが 騒がしい 詩ひらやま詩の所在地