皆我慢ばかりが上手になる 怒りの火は音もなく消え面倒事の種は根こそぎ刈り取られ我慢していたあの子は透明になった いつからだろう我慢が当たり前になり我慢しないことに我慢できなくなり我慢しない人を見るのが耐えられなくなったのは はて一体何のために生まれてきたのだったかわたしたちは 日々に耐えるためだったのだろうかこき使われるためだったのだろうか痩せてしまった心ではそんな大切なことすら思い出せないのか 詩ひらやま詩の所在地