砂星

ひらやま
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毎夜

私は砂浜になって

押し寄せる後悔の波しぶきを

浴び続けている 

声も出さずに

ああすればよかったか

こうすればよかったか

脳みその中を飛び回るその声は

可能性という名の砂城を建築する

思い出が私を踏みつけて

足跡を残していく 

くっきりと

建築中の砂城は

風と雨と波によって

わたしに帰る

そしてやがて波に攫われて

記憶の大海を漂う一隻の小舟になる

海面にゆらゆらと立ち上る浮島に

とても強い憧れを重ねて

すべての砂粒が

星に帰る

@hrkzkrh
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