※16タイプ性格診断の話です。
※心理機能を擬人化してます。
※私は専門家ではないので、性格診断の理解は間違ってる可能性があります。あくまで個人の独り言として受け流してください。
ワイINFP。単純作業が苦手。
できなくはないけど変化のない同じ作業の連続で「なんか気乗りしねぇな〜〜」となってしまう。
自分の感情に重きを置いて物事を判断するFiくんが「単純作業なにこれつまんねぇ〜〜」となり、それに応じて物事のあらゆる可能性を模索するNeくんが「これ将来的に意味あんの?」とか言い出すせいで発生している(多分)。
でもそんなこと言ってたら作業は一向に進まない。なんとかして感情(Fi)のトリガーを起動しなければならない。できれば「楽しい」と思える方向に。
やりたくない作業に着手するために自分を追い込む方法は世の中に星の数だけある。しかし、数多く存在するその方法を片っ端から模索するのは、めんどくさがりなSiくんが嫌がる。
ので、俺の場合は大体Teくんに来てもらっている。寝ているところを叩き起こして不機嫌な彼を引きずり出す。Teくんは常識やルール、マナーといった現実に即した行動が大好物なので、TeくんにFiくんのケツを叩いてもらおうという寸法だ。
しかしここで問題が発生する。FiくんはTeくんのことが大嫌いなのだ。何を隠そう俺はINFPだ。INFPのことをざっくり簡単に説明すると、現実よりも夢の世界が大好きなタイプ。こう書くとメルヘンで可愛らしいものだが、実際は現実を取り巻く常識やマナーといったルールに従うのが大嫌いな人種なのだ。
そしてINFPの劣等機能——最も苦手とする心理機能こそ、Teくんなのだ。先程から登場していたFiくんやNeくんといったアルファベット2文字の用語は、16タイプ性格診断における心理機能を表す。心理機能について詳しくは割愛するが、全部で8つの心理機能が存在する。心理機能が4つ組み合わさることで、各自の性格タイプとなる。俺の場合はINFPなので、「Fi-Ne-Si-Te」といった具合に。
閑話休題。そんなわけで、大嫌いなTeくんに来られたFiくんはもう大変。やらなきゃいけないことは理解しつつも、泣いて喚いて作業を進めようとしない。こうなるとTeくんは更にFiくんを叱りつける。当然だ。Teくんからしたら、Fiくんの「やりたくないからやらない」など言語道断。否が応でもやらせるために、Teくんは更に力を強めていく。
結果どうなるか。見兼ねたSiくんがFiくんに逃げ道を作り、作業から逃避して自分の好きなことばかりやり始める。俺の場合はMisskeyをずっと眺め続ける、といった具合に。やりたくないことから逃避し、そもそも見ないようにするために、好きなことを繰り返し行う。そうすれば嫌な現実からは一時的に逃れられる。これをFi-Siループという。
そして俺はそんなFi-Siループに先程(そしてこれを執筆している今も)陥っていた。やりたくなくてずっと創作のことや心理機能のことばかり考えてやり過ごしていた。ループとはいわゆる負の連鎖(ループ)なのだ。ここから抜け出す方法は人によって様々で、俺自身も正直確立できていない。まだ模索している段階だ。しかし、ここ最近で「自分がループにハマっている」ことを自覚すると、己の現状を把握でき、そこから対処に結びつけたりできることがわかった。
しかし嫌なことから逃避して好きなことを繰り返し行うタイプのFi-Siループは少々手強い。ループにも(個人的主観だが)いくつか種類があって、例えば過去の記憶を想起してネガティブに陥るタイプのループの場合、自分がループに陥ってる現状を自覚することは己にとって現状最も有効な対処方法だ。しかし好きなことを繰り返し行うタイプのループの場合、現実そのものが嫌な場合が多いため、自覚したところでいつまでもいつまでもループを引きずる場合が多い。今回のケースも同じ状況だ。
でも流石にそろそろちゃんと進めないと、TeくんがどうとかFiくんがどうとかの前に、「……このままやらないでいたら、当たり前に怒られるんじゃね?」とNeくんが腕を組んで言っている。
なので、イヤイヤするFiくんをなだめつつ、大人しく作業を進めようと思う。