私が同人誌を作り始めた頃はまだwebイベントがなく、完売した同人誌の中身をweb再録などしているサークルも今よりは少なかったように思います。
そのため私も「お金をいただいて頒布した本の中身はwebに載せない」という方針で活動していました。
作品は、お金を支払ってくださった方の特典だと思っていたのです。今もこの考え方自体は私の中にあります。
そんな私に転機が訪れます。
それはファイアーエムブレムエンゲージにハマって本を出し始めたこと。
私はこのジャンルで、人を選びまくる本を2冊リリースしてしまいました。
1冊目:ディアアイ本「王妃にはなれない」

BOOTH:https://hr-tk.booth.pm/items/5290142
pixiv(全文展示):https://www.pixiv.net/artworks/113490752
★人選びポイント
・ディアアイが二国間協定を締結し、公式に子作り(2人)してブロディアとイルシオンに1人ずつ分配するとかいうトンデモ設定
・名前、姿あり捏造子ども(まあまあ出番ある)
・やたら出張るモブ貴族たち
私はこの本を東京こくほこで出しましたが、「これを立ち読みでいきなりお出しするとショックを受ける方もいるのでは……」と思い、全文web先行公開という方策を取りました。今思えばちょっと弱気すぎではという気がしないでもないですが、当時の私はそうしたかったのです。今も特に後悔はしてないです。
2冊目:邪スタオル本「鏡に映るは」

BOOTH:https://hr-tk.booth.pm/items/5922787
pixiv(全文展示):https://www.pixiv.net/artworks/120703037
★人選びポイント
・邪スタくんがめちゃくちゃ悪者(邪オルちゃんに対する暴力行為や無理矢理描写など)
・にも関わらず2人の関係性が利用関係→妾→結婚とステップアップする、全編にわたる強度の幻覚ストーリー
この本は邪竜の章テーマのwebオンリーで出しました。邪竜の章テーマということで、はっちゃけた幻覚を発表しやすい環境にあったためこんなことになってしまいました。
これはwebオンリー合わせだったので、BOOTHの頒布開始とweb公開開始を同時にしました。
さて、この2冊を本とweb展示両方でリリースしたことによる効果についてです。
まず当然かもしれませんが、同人誌の頒布数は多くないです。私は元々部数が少ないのでweb公開がどこまで影響したのかよく分かりませんが、とりあえず少ないです。頒布数減少を見込んでごく少部数にしてますが、どちらも在庫あります。
一方でweb公開したことによるpixivの評価ですが、ディアアイはいいね45ブクマ35、邪スタオルはいいね47ブクマ50つきました。(2026.3.2時点)
人を選ぶ内容なので、私は正直ここまで評価していただけると思っていませんでした。もしこの2冊を同人誌だけで頒布していたら、40人や50人に読んでいただけることは絶対になかったと思います。
何を描いても本を頒布できるくらい絵や漫画が上手い作家さんの場合や、大人気カップリングを扱う場合は話が違うかもしれませんが、同人誌ってどうしても「買ってまで読まない」という層はいると思います。今回の私の漫画のように人を選ぶ内容の場合は尚更手を出しにくいはずです。
なので当たり前かもしれませんが、1人でも多くの方に推しカプを見てもらいたいなら、本だけでなくwebでも展示した方がより多くの方にお届けできるなと思いました。
そうなると、「webで展示するなら何故紙の本を出すのか」という話にもなりますが、2つの理由で説明できると思います。
・自分が紙の本を欲しい。
・リアルイベント(コミケ、赤ブーなど)に出たい。
特にリアルイベントは物理本やグッズがないと参加できませんよね。必然的に紙の本を出すことになります。
webイベント合わせとかだと必ずしも物理本は要りませんが、本という形になるのは自分がとても嬉しいことなので、一度味わうと作り続けてしまいます。「今回は小ネタだから折本にしたけど刷らなくても良かったかな……」と思いながら印刷所に折本を入稿したことが何度かありますが、折本といえど毎回実物を見ると嬉しいです。
ただ、私もいつリアルイベント出るのやめてもおかしくないな〜〜本作るのもやめちゃうかもな〜〜とはよく思ってます。でもまだその時期は来てないみたいです。(今月リアルイベント遠征予定)
そんなこんなで最近の私の傾向はこんな感じです。
・人をそこまで選ばなそうな本は当面はwebに載せない。(※発刊から期間が経ったらweb再録する可能性はある)
・人を選ぶ本は、発刊と同時にwebに全文載せる。
・折本はwebに全文載せる。
これからも、私が思う推しカプをどうやってより多くの人にお届けしていくのか、試行錯誤しながら作品を発表していこうと思います!