ネタバレ防止のためにここに書くのもいいよね。
感想を一言で書くと「序盤はものすごい冒険譚でよかったが、後半はテントを中心としたバルカ共和国の情勢や経済の話になったり、展開が急過ぎて少し冷めてしまったところがあった」という感じでした。
演技的には堺雅人と阿部寛がすごすぎた。あの2人だけ別格だよね。個人的にはドラムの喋らない演技というのも超すごい!超すごい!(CV林原めぐみ)と思った。あの人、力士から俳優転向した人なんだね。
逆に二宮和也の演技はあんな感じでよかったん?鼻についたのは私だけ?ノコルはああいう性格を貫いたってことでいいのかな?わからん。
あと音楽が良すぎる。千住明さん最高。オーケストレーションがいいよね。オリジナルの要素中心に威風堂々のモチーフとかも入れてて面白かったなぁ。
ただ、様々な伏線を張りすぎたせいで分かりにくかったり、埋もれてしまったり、他の要素がチープになってしまった印象。まぁテントの目的が結構シンプルな目的だったからなぁ。
↓↓ここからは個人的に気になったところ↓↓
山本が軽すぎる
いやお前あからさまに焦りすぎだろ。そして薬投入されたからといえ、ペラペラ喋りすぎだろ。こんなやつをテントのモニターにして大丈夫だったのか?新庄と大違いじゃん。
ジャミーンってなんだったの?
乃木が入院中のジャミーンに「あなたは希望です」みたいなこと言うから、テントとの大きなカギを握っているのかと思ったけど、お父さんのアディエルとはつながりがあっただけで結局大きなカギはなかったんかーい。
乃木家の家紋がテントマーク
いやもうちょいアレンジしろよ!!家紋って結構すぐバレると思うよ!!公安チェック甘いよ!!
隠れた里の隠れた家紋だったらワンチャンあるかもだけど。
新庄ってなんだったの?
最後にベキを内閣官房副長官のところに送った新庄。山本を追ってた時は公安の立ち位置で追ってたけど、あの見逃しはわざと?本当?まぁ黒須もあの時はテントのモニターという立ち位置だったし、色々ややこしかったのもあったけど。
え、ということは
乃木(ただの被害者っぽいけど実は別班)
新庄(公安だけど実はテントのモニター)
黒須(テントのモニターと言ったけど実は別班)
山本(ただのザコ)
という結構ややこしい関係の中であの尋問が行われたのね。
乃木優助の二重人格ってなんだったの?
これも触れられているようで後半ではあまり触れられていない内容だった気がする。あれか、乃木が別班モードになると裏の乃木は出てこなかったのか。
途中で裏の乃木と会話してるところで「君は僕の本当のことを知らない」的な伏線も貼ってたけど、あれは結局テント独断潜入理由のところに繋がってた、ということでいいんだよな?
そして裏の乃木が表に出たのって経理部長に脅迫してるところだけ?別班モードの乃木は表の乃木だよな?
個人的にはこういう二重人格で片方優しく片方強そうなやつが喋るシーン大好きなんですけどね。
スネイプ先生からの連想
あそこに気付く野崎が慧眼すぎる。さすが公安。
別班の立ち位置
テント中心だったからベキが「俺の手で沢山の人を殺してきた」と言ってるけど、乃木も別班任務で人殺してるからね!!アリはまぁ無事だった(?)けど、新庄は結構惨い処理だったからね。乃木がそんな偉そうなことを言えるかどうかってのはなかなか難しいところ。
あ、でもそれはモンスターを倒しまくった挙げ句に魔王に命の大切さの講釈を垂れる勇者に似たようなものか。
そんなこと言ったらテントに散々加担してたノコルが「これからはバルカの政治を担っていく」というのもちゃんちゃらおかしい話になってしまうか。公安以外はほぼ道理に反する行為を行っているものの、結構目をつぶる場面が多かったね。
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あたりかな。
もうちょいじっくり見れば色々あるのかもしれないんだけど、「ここの微妙にこうなってるのが次の伏線でね~」みたいな細かい話するのは嫌いなので、別にいいです。
世間が評価する面白さ、というのは伝わったけど、きれいにまとまったか、と言われるとそうでもない気がするので、感想は「面白かった」です。