すぐには読めないのに本を買う。いつか読むかもしれないという希望があるうちは本を買う。そういうポジティブな行為なので許してほしい。
・『四つの未来 〈ポスト資本主義〉を展望するための四類型』
2010年代からはじまった「新世代」による世界的な知的・実践的ムーヴメントを牽引した『ジャコバン』誌の立ち上げメンバーであり編集委員のピーター・フレイズが放つ、「資本主義以後」の世界へ向けた四つの展望。
本書は『ジャコバン』誌とヴァーソ(Verso)社のコラボレーションによるもので、すでに7ヶ国語以上に翻訳されているが、実際にこれからの世界の「論点」をここまで手際よくまとめた本にはなかなかお目にかかれないはずである。
フレイズが描き出すのは四つの展望(ありうべき未来)、すなわち「コミュニズム」「レンティズム」「ソーシャリズム」「エクスターミニズム(絶滅主義)」である。
よさそう。さっさと読みたい
・『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』
『負債論』『ブルシット・ジョブ』のグレーバーの遺作、ついに邦訳。
「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー。
考古学、人類学の画期的な研究成果に基づく新・真・世界史!
グレーバーってどれも読んでないんだけど、ジャレド・ダイヤモンド(『銃・病原菌・鉄』とか)やユヴァル・ノア・ハラリ(『サピエンス全史』とか)、スティーブン・ピンカー(『暴力の人類史』とか)への批判的な態度らしいので気になってる。とはいえこの中だと『暴力の人類史』しか読んでないんよな。あと上記の本とおなじ訳者。煽り文はバカっぽい
・『読み書き能力の効用』
19世紀末に識字率が上昇し、一般大衆が新聞・雑誌・通俗小説などを読むことになって、イギリス文化には何が起こったのか。本書は、伝統的な労働者階級にあった感性が、大衆による「顔のない」文化受容によって変化していく状況を描く。新しく立ち現れた「ふつうの人間」は単純明快で、大衆向けにマスメディアが設計し与える出版物、類型的なラジオのダンス音楽やテレビのバラエティ番組を消費する。規格化された大衆的意見・大量娯楽商品・感情反応に浸食された先にあるのは、内面の「自由」の喪失である。社会階層論の基本書にして、文化研究の金字塔。
これは文庫。パラっとめくった感じボリュームはあるけど読み口はとっつきやすそう。ちくま学芸文庫のこと信頼してるんで大丈夫だと思う。
ほかにもいろいろあるけど、新書は積まないようにするというマイルールで新書から読んでるので単行本に辿り着けない。