タイトル通りです。X(エーックス)の再録です。後で使うかも知れないネタのメモも兼ねているのでひとつ。
ダンジョンで自分を庇ってくれた鎧騎士さんに惚れて一緒にダンジョンクリアしたら彼は動くものに追随する術が込められただけの「うごくよろい」で全て自分の思い込みだったから、誰かに取られないよう一緒にダンジョンを彷徨い続け次の冒険者襲撃を繰り返す
全住民がアーメットフルプレートアーマーや面頬兜具足をつけているような外観で生まれついている異世界へ飛ばされた俺が受け入れてもらうため唯一持っていた二輪用フルフェイスメットを被っていたら「なんという滑らかなフォルム……鮮やかに輝く色彩に神秘的な鏡面!」と絶世の美形扱いでハーレム構築
ダ……飯の動く鎧オナホ化
砂漠の真ん中で一人歩いている鎧を見つけた。人間のはずがない。異教徒と教会軍が戦争していた時代の幽霊鎧だ。十字架付きの鎧で百年近くも天に召されていないのだから俺みたいな旅人じゃ何もしてやれない。こっそり通り過ぎようとしたら駆け寄って剣を振ってきた。切先が俺の足元で毒蛇の首を落とす。どうやら騎士は今でも同じ神の子を守るらしい。じゃあ歩こうか、戦争はしてないけど盗賊は怖いから。蜃気楼の果てにあるオアシス村まで鎧とフラフラ行った。一言も話さなかった幽霊鎧が青い湖を見た途端嗚咽を上げて走り出す。湖へ飛び込んで鎧はぴくりとも動かず沈んでしまった。これで天に召された?引き上げてがらんどうのはずの兜を持ち上げてやった。白髪に年老いた騎士の安らかな顔がそこにはあった。死にたてのような柔らかい頬。え、あんた、いつまで、どこまで、生きてたんだ?
通勤快速でいつも同じ車両にいるマクシミリアン甲冑さんが間接にみんなの服を挟み込まないようにガチガチに緊張しながら棒立ちで乗り続けているさまをこっそり観察するのが俺は好きだ
動物園で働くリビングアーマーの中井さんは人より頑丈だから大動物を任されているんだけど、たまに頭をシロクマプールへ置き忘れてシロクマたちのおもちゃにされていたりするの、実はわざとじゃない?
俺のパーティーでタンクをしている八崎さんは無論リビングアーマーなんかじゃない。討伐を終え疲れて座り込み、兜を外した頭から湯気が立っているところなんか見ると実感する。「おつかれさま」言いながら隣に座るとちょっと身を引いた。においなんか今更気にしねえのに彼はちょっとシャイですらある。汗で湿った髪が筋肉質な首に張りついているのがかわいい。見ながら俺は水を飲んだ。もじもじしている八崎さんは飲まない。たぶん飲めない。八崎さんの顔はごっそり削げて肉が覗いているだけののっぺらぼうで、彼がどうやって生きているかはパーティーの誰も知らない。
「ここのパーツ、一枚だけを打ち出しでこの曲面にしてるんだよね?スッゲ……刃とか斧ぜったい滑るよ」「ウオッ……ビス打ちした間接部分ビッタビタ……これだけ精密なら腕を守りながら剣振れるね♡」「この彫金、勿忘草?フーン……ロマンチスト♡」などと鎧を脱がせぬまま鑑賞して褒めるセクハラ
「知らねえのか?鎧ってのはよお……しゃがめねえしひっくり返ったら起きれねえんだよ」とさっきまで普通にレッグレイズ起き上がりをしたりスクワットしたりしていた鎧騎士さんがにやけ声で言いながら俺に落とした銀貨を拾わせるし拾ったらお駄賃にくれるし、昨晩エロいことした